トイデジカメ・トイデジのレビュー及び作例を中心に、Tips集やニュース記事を掲載。人気機種・おすすめ機種の比較検討にもどうぞ。

Stroller - トイデジカメレビュー&作例ブログ

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トイデジカメ&トイカメラの専門店「プレミアムギア」さんで予約注文した新型トイデジカメ「GEANEE ドーナツデジカメ」が、2月19日に届きましたので早速レビューします。まるで本物のようなドーナツ型トイデジカメで、市販のドーナツとほぼ同サイズ。ボディの材質には柔軟性のあるPVCが使用されており、モッチリとした感触まで再現されています。商品到着後、少し使ってみましたので、そこらの感想なども踏まえてご紹介します。



基本スペック

  • 撮像素子:1/4型 300万画素CMOSイメージセンサー
  • 対応外部記憶媒体:マイクロSDメモリーカード(SDHC対応)
  • 対応容量:32GBまで
  • 保存形式:静止画:JPEG / 動画:AVI
  • 静止画サイズ:3M:1536×1536ピクセル
  • 動画サイズ:640×480ピクセル
  • 液晶モニタ:デジタル表示のみ(画像の表示は不可能)
  • レンズ:固定焦点レンズ F2.8, f=4.06mm(35mmカメラ換算38.78mm)
  • 撮影距離:通常撮影:50cm~∞
  • シャッター:電子式 シャッタースピード:1/2~1/100秒
  • 撮影モード:静止画 / 動画(640x480)
  • カラー効果:クラシック/グリーン/ブルー/レッド/ハードクローム
  • 出力端子:USB2.0
  • マイク:内蔵
  • 電源:リチウムイオン充電池
  • 電源寿命:静止画 約150枚
  • 外形寸法:約(直径)85mm×(厚さ)27mm
  • 重量:約62g
  • 対応OS:WINDOWS XP SP2/ VISTA/ 7


パッケージ

開閉自在なタイプのブリスターパック。特徴的なボディ中央の穴(ファインダー)も覗けるようになっています。


きちんと背面も確認できます。



セット内容

ドーナツカメラ本体に、USBケーブルとモノクロ一枚刷りの取扱説明書が付属します。


ボディ外観

本物ではないとはいえ、これほどまじまじとドーナツの写真を様々な角度から撮ったことはありませんでした(笑)。先ずは正面から。特徴的なドーナツの穴(ここが素通しのファインダーになっています)と、単焦点のレンズ(35mmカメラ換算38.78mm)が並びます。


背面。右側にシャッターボタン、液晶ディスプレイ、電源ボタンが並びます。シャッターボタンと電源ボタンは柔軟性のあるPVC越しに、奥にあるスイッチをムニっと押す感じです。この材質のせいなのか塗装のせいなのか、ちょっとツンとした臭いがするのが気になります。暫くしたら消えるのかも知れませんが…。


上面。見切れていますが、キーチェインが取り付けられています。根元がしっかりと固定されており、着脱は出来ない造りになっています。


底面。マイクロSDカードスロットとミニUSBポート(PCとの接続及び充電用)、細いピンで押し込むタイプのリセットボタンが並びます。


左右の側面には何もありません。完全なるドーナツ。




液晶画面表示内容

液晶画面はステータス表示用の2桁の7セグメント表示になっており、画像の確認などは出来ません。電源ボタンを短押しする度に静止画モードのP0(クラシック)、P1(グリーン)、P2(ブルー)、P3(レッド)、P4(ハードクローム)、動画モードのV0(クラシック)、V1(グリーン)、V2(ブルー)、V3(レッド)、V4(ハードクローム)がループするようになっています。



屋外作例

画像クリックで別窓に430×430ピクセルの画像を表示します。スカイツリーの脇にうっすらと縦線が見えますが、これは屋内の壁がガラスに反射して写りこんだものです。カメラのせいではありませんので悪しからず。画像の確認ができないので、後でこういうことに気付くんですよね(苦笑)。

左:CLASSIC、右:GREEN


左:BLUE、右:RED


HARD CHROME


まとめ

普通に構えると、キーチェインがちょっと邪魔になるので、下の写真のように90度右に回転させて両手でホールドするのがお勧めです。この持ち方だと左手で電源(モード切替)ボタン、右手でシャッターボタンを押すことができますし、キーチェインも横に来るので邪魔にならず、レンズもファインダーの真上の中央に来るので、位置が合わせやすくなります。静止画データは完全な正方形なので、このように本体を回転させてしまっても問題はありません。動画モード(640x480ピクセル)の場合は駄目ですけど。



また、これは真ん丸ボディで画像確認ができないトイデジカメの宿命なのですが、水平を出すことが非常に難しいです。過去にも、同じく真ん丸ボディで画像確認ができないVQ3007で、同様に苦労たことを思い出したり。画像確認ができるデジカメでさえ、なかなか水平を出せない私の場合は、尚更のこと(笑)。それと、撮影中にフリーズすることが数回ありました。個体差だったりマイクロSDカードとの相性なども絡んだりするのかも知れませんが、ちょっと頻度が高いようなので、リセットボタンを押すためのピンを常備しておくのが良さそう。

と、正直に言ってこのように、使いこなせるようになるまでにある程度の「慣れ」を要するトイデジカメではありますが、搭載されている5種類のカラーモードはどれも個性が際立っていて面白いですし、周辺減光の具合も良い感じです。フレーミングや水平の出し方のコツが分かってくれば、かなり楽しめるのではないかと思っています。小さな子供の笑顔を撮るのにも良さそうですね。
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2013年02月10日 12時00分
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第749回

PLAZA CREATE プラザクリエイト D1650 WIDE レビュー

カテゴリ● カメラ本体レビュー
インフルエンザにかかってしまって暫く更新をお休みしていました。折角招待状を頂いていた「CP+ 2013」に参加できずにかなり凹みましたが、無事完治しましたので気を取り直して活動再開します。



さて、活動再開の一発目は恒例のトイデジカメ本体レビューです。全国でプリントショップ「パレットプラザ」「55ステーション」を展開するプラザクリエイトから発売されている、「D1650 WIDE」のレビューです。「写真屋さんのデジタルカメラ PLAZA CREATE D SERIES」と銘打たれ、安価ながらに堅実な、隠れた名機の多いシリーズなのです。




基本スペック

パッケージ裏面のスペック表から転載。35mm換算28-140mmの光学5倍ズームの魅力もさることながら、ここには記載がありませんが、実に多彩な撮影モードが搭載されており、これが非常に楽しいのです(後述)。


パッケージ

すっきりとしたデザインの紙製のパッケージです。


箱の正面には英語、背面には日本語で詳細なスペックが記載されています。



セット内容

カメラ本体、取扱説明書(モノクロ41ページ)、CD-ROM(編集ソフト等)、USBケーブル、USB-ACアダプター、充電式リチウムイオンバッテリー、ハンドストラップが付属します。



ボディ外観

正面から。フラッシュ、セルフタイマー用LED、沈胴式レンズが並びます。ヘアライン加工されたボディはなかなかカッコいいのですが、素材はプラ製なので過度な高級感への期待は禁物。


背面。2.7インチの液晶モニタ、ズームボタン、再生ボタン、動画録画ボタン、上下左右+SETボタン、MENUボタン、削除ボタンが並びます。このクラスのデジカメで、動画録画用のボタンが独立しているのが素晴らしいです。露出補正が左ボタンにアサインされている点も、個人的にツボです。何故かトイデジカメではこれをやってくれる機種が非常に少ないのです。


左側面には何もなし。右側面はUSBポートとストラップホール。このUSBポートにケーブルを挿し、ケーブルをUSB-ACアダプターに挿して充電します。カメラ側のUSB端子の形状がちょっと特殊な形状になっているのが難。ここは汎用のマイクロUSBかミニUSBにして欲しかった・・・。


上面。スピーカ、マイク、電源ボタン、シャッターボタンが並びます。


底面。バッテリー・メモリカードカバーと、三脚穴。


SDカードとバッテリーはこんな感じで底面のカバー内に収められます。



モニタ表示内容

左:起動時のタイトル画面。
右:メニュー画面。色彩設定はここから選択します。鮮明(ビビッド)、色アクセント(赤、緑、青)、セピア、モノクロ、赤、緑、青の選択が可能です。静止画撮影時だけでなく、動画撮影時にも選択可能なのが嬉しいです。


左:撮影モードの選択画面、自動/インテリジェントシーン/プログラムオート撮影/Av/Tv/笑顔検出/手ぶれ補正/パノラマビデオ/左右対称/Lomo/魚眼/ミニチュア/スケッチ/水彩画/美顔/ポートレート/夜景/夜(人物)/花火/キャンドル/スポーツ/ペット/遠景/自然な緑/流水/スプラッシュ/夕日/朝日/スノー/ビーチ/文字、計31種類(!)から選択可能です。
右:このブログの読者の方なら反応せずには居られないであろう「Lomoモード」。彩度を高めで四隅を暗くした、トイデジカメ風の写真を撮ることができます。Lomo1~5の調整も可能で、1は標準、2はセピアトーン、3は緑色のトーン、4は紫色のトーン、5はモノクロで仕上げることができます。


左:「魚眼モード」は魚眼レンズの効果をまねて、歪んだ半球体風の効果を作り出します。こちらも魚眼1~6の調整により、標準、ビビッド、セピア、緑、紫、モノクロの仕上げを選択することができます。
右:最近のコンデジでは定番になりつつある「ミニチュアモード」上下をぼかしてミニチュア風の写真を撮ることが出来ます。ピント範囲のガイドが表示されますが、この範囲を調整することはできません。



屋内作例

幾つかの撮影モードによる、屋内撮影を行ったサンプルです。画像クリックで別窓に長辺500ピクセルの画像を表示します。

左:プログラムオート、右:プログラムオート+鮮明
鮮明を選択すると、かなりビビッドな仕上がりになります。トイデジカメ好きな方にはグッと来るのではないでしょうか。


左:色アクセント(赤)、右:色アクセント(緑)
それぞれ赤系、緑系の色が協調されます。


左:色アクセント(青)、右:セピア



左:モノクロ、右:赤


左:緑、右:青
この2種類は、元の色が若干残るようです。



左:Lomoモード1、右:Lomoモード4
他の写真と比べて、4隅が暗くなっているのがお分かり頂けるかと。


左:左右対称モード、右:魚眼モード1
左右対称モードは鏡のように左右対称の画像を撮影できるモード。この写真のように上下対称に切り替えることも可能です。このモード、撮影時に液晶画面越しに色々な風景を眺めているだけで、かなり不思議な感覚を味わうことが出来ます。


左:スケッチモード、右:水彩画モード
これらもコンデジでは定番になりつつある機能ですね。



まとめ

個人的には「D1000」以来、約2年ぶりに購入したDシリーズですが、今回も「写真屋さんが本気で作った」心意気が感じられる、弄って楽しい撮って楽しいデジカメだと感じました。Dシリーズ系の使い勝手の良さはそのままに、鮮明の効果アップや、Lomoモード、魚眼モード、ミニチュアモード、左右対称モードなどトイデジカメファンの琴線に触れるような機能の搭載、チューニングがされており、順当な進化を遂げています。「写真屋さんのデジタルカメラ PLAZA CREATE D SERIES」、良いシリーズに育っていますね。


プラザクリエイトつながということで、「Qlix QLD001」「D1000」と集合写真。Qlixの「機能とデザインを極限までそぎ落とす」コンセプトとは、対極にあるDシリーズ。こういう棲み分けは分かりやすいのが大事なのです。


サイズ的には「AGFA sensor 505-D」や「VQ5090」に近いです。このサイズで光学5倍ズームが搭載されているにのは嬉しいです。AFを外す頻度がやや高いのと、先述のUSB端子の形状に対する不満はありますが、それを補って余りあるほどのユニークな機能を搭載しており、コストパフォーマンスが高い機種です。

この機種、基本的にネット通販等での取り扱いはなく、全国のプリントショップ「パレットプラザ」「55ステーション」でのみ購入可能となっておりますので、気になる方は是非、店頭で手にとってチェックしてみて下さい。過去の経験から、大手デジカメのようなペースで増産されることもなく、中古で出回る数も多くはないと思いますので、店頭から姿を消してしまう前に、早めにチェックされることをお勧めします。


久々のトイデジカメレビューです。今回は「Vi-You CJ-0523」です。180度の回転が可能なレンズ部分が特徴的なトイデジカメです。



基本スペック

  • 液晶モニター:1.44型(TFT)
  • 動画保存形式:AVI
  • 静止画保存形式:JPEG
  • 総画素数:130万画素
  • ズーム:デジタル2倍
  • 寸法mm:47(W)×73(H)×24(D)/mm
  • 重量(本体):43g
  • 対応メディアカード:micro SDカード(最大8GB)
  • 対応OS:Windows7/Vita/XP
  • 付属品:ケーブル ストラップ


パッケージ

ウィンドウ付きの紙製のパッケージです。何となく中華っぽいデザイン。


セット内容

カメラ本体の他にネックストラップ、USBケーブル、モノクロ一枚刷りの日本語の取扱説明書が付属します。


Vi-Youの文字があしらわれた、幅の広いネックストラップです。


ボディ外観

目玉のようなレンズユニットが特徴的。


背面は液晶モニターのみ。


左側面はUSBポート、microSDカードスロット、3.5mm径のオーディオ出力ジャック。
右側面はズームイン、ズームアウトボタン。


上面は電源ボタン。


底面にはリセットボタン、モード切替ボタン、シャッターボタンが並びます。底面にボタンを配置するレイアウトは、なかなか斬新です。小さなボディの背面に配置するよりも使いやすく感じました。


レンズ部分は左右に180度回転が可能。自分撮りもOKです。


音声出力端子があるのも非常に珍しいです。撮影した動画の音声を聞くことが出来るのです。


モニタ表示内容

起動時に表示される「C and J」の文字。しかしパッケージや取説には「C and J」の表記は無く、謎です。液晶のバックライトが本体の縁を透かしてしまうあたりは、なんともチープな感じ。


左:動画撮影モードの表示。メニュー画面の類は一切ありません。
右:静止画撮影モードの表示。


左:再生モードの表示。
右:電源OFF時の表示。


まとめ

静止画の写りは「BONZART Lit」や「Eazzzy Rotatory Camera」に近い感じの荒々しさです。動画は暗所の撮影で横縞状のノイズが乗ったり、音声に定常的にノイズが乗ったりで、かなり残念な感じ。故障ではなく、どうやらこういうクオリティの商品らしいです。回転式のレンズや独特なボディのデザインに並々ならぬ魅力を感じない限りは、あえてこのトイデジカメを購入する必要はないかも知れません。



作例は後日アップする予定ですので、お楽しみに。


恒例のトイデジカメ本体レビューです。今回は株式会社Qlixから発売されている「Qlix(クリックス) QLD001」をご紹介します。



株式会社Qlixは株式会社プラザクリエイトの子会社です。プラザクリエイトのデジタルカメラといえば、以前「PLAZA CREATE D1000」をレビューしたことがありましたが、今回ご紹介する「Qlixカメラ」もD1000と同様、所謂トイデジカメとは一線を画した製品になっています。




基本スペック

  • 撮像素子:画素数:630万画素 CCDセンサー
  • レンズ:焦点距離 :f=6.4mm(固定焦点、35mm 換算 38mm 相当)
  • 撮影可能範囲:1.2m ~ ∞
  • 解放 F 値 : F2.8 / F7.2
  • シャッター:スピード 1./8秒~1/1500秒
  • 測光方式:中央部重点測光
  • 撮影感度:AUTO(ISO80~1600)
  • 記録メディア:SD/SDHCメモリーカード(16GBまで対応)
  • 液晶:2.46 インチ (960×240 ドット)
  • 電源:単三アルカリ電池2本または充電式電池2本(混在は不可)
  • サイズ:幅11.04×厚み2.14×高さ5.39cm
  • 重量:102g(電池含まず)
  • 本体外装:ポリカーポネート製


パッケージ

透明なプラスチック製のケースに収められています。


本体と同様シンプルなデザインで実にカッコいいのです。


底面にマニュアルが収められています。



セット内容

カメラ本体(プロテクターリングとシャッターボタンを含む)と、モノクロ一枚刷りの取扱説明書が付属します。SDカード、電池、ストラップは付属しません。


取扱説明書は表は日本語、裏は英語になっています。



ボディ外観

正面はレンズとストロボのみというシンプルな構成。大きなシャッターボタンが目を引きます。


背面。2.46インチの液晶モニタに操作系のボタン。ボタン操作は徹底して簡略化されています。電源ボタン長押しで起動、上下ボタンで撮影データの確認(送り/戻し)、フラッシュボタンでストロボ発光、ゴミ箱ボタンで撮影データの削除、フラッシュボタン長押しで日付と時刻の設定、といった具合です。操作感はLEGOデジカメに近いです。


左側面は電池&SDカードの蓋、右側面には何もありません。


上面は大きなシャッターボタンのみ。


底面も何もなし。三脚穴はありません。シールがボディのシルエットと同じ形になっているのが芸が細かい(笑)。



各部アップ

レンズ前面には予め「プロテクターリング」がはめ込まれています。これを取り外すとコンバージョンレンズ用のマウントが現れ、別売りのワイドコンバージョンレンズと、魚眼コンバージョンレンズを取り付けることができます。


シャッターボタンも取り外しが可能。キャップのような感じで上に引っ張ると取り外せます。QLD001はボディ、プロテクターリング、シャッターボタンがそれぞれ7色用意されており、別売のリングとボタンを組み合わせることで、7×7×7=343通りのカラーバリエーションを楽しむことができるのです。なお、色のカスタマイズについては公式サイトのカラーシミュレータで確認することも可能です。


プロテクターリングを外したまま弄っていて気付いたのですが、ちゃんと電源に連動したレンズバリアが付いているのです。こちらがが電源OFFでレンズバリアが閉じた状態。


こちらが電源ONでレンズバリアが開いた状態。これが付いてる機種って少ないんですよね。


電池とSDカードはこんな感じで収納します。単三電池仕様なのが嬉しいです。電池を横にして並べて入れるスタイルは珍しいですね。充電池も使用可能とのことですが、電池収納部分のクリアランスがきつめなので、エネループのように少し太めの電池だと取り出すのに苦労しそうです。


モニタ表示内容

左:電源ON時に表示されるQlixロゴ。カッコいいです。
右:フラッシュボタン長押しで表示される日付&時刻設定。設定内容は本体のバックアップ電池に保持されます。このバックアップ電池は通常のカメラ使用で乾電池から充電されるという優れもの。


左:撮影画面。右下に日付が表示されていますが、画像に写し込まれることはなく、Exifに記録されます。
右:再生画面。こちらもいたってシンプル。


ゴミ箱ボタン押下で表示される、削除確認画面。


作例

晴天の屋外で撮影。画像クリックで長辺500pxの画像が別窓に表示されます。CCDセンサー搭載機らしいキレのある画が撮れます。太陽を撮ってもCMOSセンサー搭載機のように黒く写ることはありません。



まとめ

Qlix QLD001のコンセプトは、5つのボタンによるシンプル操作、気軽に使える単三電池駆動、コンバージョンレンズや防水ケース等のアクセサリ類による撮影バリエーションをメインとしており、トイデジカメ的な「癖」のある画作りは初めから考えられていないようです。写真プリント店の大手、プラザクリエイトが手がけるデジカメのアプローチとしては十分に納得のいくものです。

確かにトイデジカメ的な意味での「個性的な写真」を撮ることには不向きな機種ではあります。が、その半面、機能、デザイン、操作とも必要最低限なラインまで削ぎ落とし、かつ普段使いのデジカメとして気軽に調達できる単三電池をチョイス、その上でコンバージョンレンズや防水ケースによる遊び心も忘れない、というのはコレはもう立派な個性として成立していると思うのです。実際にQLD001を片手にぶらぶら歩き、ややこしい設定は考えず、気の向くままに大きなシャッターボタンを押しながらパチパチと写真を撮る行為は、なかなか爽快だったりします。



一方、気になった点を。シャッターボタンを押してから次の写真を撮れるようになるまでの時間がやや長めに感じます。レリーズ→プレビュー→「SAVED」表示と合わせて約5秒。SDカードの相性にもよるのかも知れませんが、手持ちのClass10のカードではこんな感じでした。また、起動音やシャッター音は常にON、かつ選択できないのが少々不便です。余り大きな音ではないので、気にならないといえば気にならないのですが…。また、オートパワーオフが30秒固定というのも、個人差がありそうですが私にはちょっと短すぎるように感じました。

と、好き勝手なことを書きましたがこのカメラ、例えば、ちょっと大きくなった子供さんへのプレゼントに喜ばれそうです。大きなシャッターボタンやカラーリングがキャッチーですし、専用バッテリーのように寿命や予備の買い足しの心配もありません。ズームレンズのような駆動部分もないので壊れにくそうですし、透明ケースに収められた見た目も素敵です。これからのシーズン、クリスマスプレゼント等に良いんじゃないでしょうか。


恒例のトイデジカメ本体レビューです。今回は10月4日にグローバルDC社より発売された、プリティでリトルなトイデジカメ「BONZART Lit」(ボンザート・リト)をご紹介します。



同社のオリジナルトイデジカメブランド「ボンザート」シリーズの第2弾となります。ボディカラーは今回レビューするレッドの他に、ブラックとホワイトがあります。因みに第1弾は言わずと知れた「BONZART AMPEL」。

このレッドの配色ってなんとなくクリスマスっぽい感じがします。今のうちにクリスマスプレゼントとして抑えて置くのも良いかも知れませんよ(笑)。

基本スペック

  • イメージセンサー:30万画素CMOS
  • 焦点距離:50cm~無限遠
  • 液晶モニター:1.44インチ カラーTFT
  • ズーム:デジタル4倍ズーム
  • セルフタイマー:Off、2秒、10秒
  • カラーモード:ノーマル、白黒、セピア、ネガ、赤、グリーン、青
  • 記録メディア:microSDカード(別売) 最大16GB
  • その他の機能:マイクロフォン 有り、三脚穴 有り、連続撮影機能 有り
  • ホワイトバランス:オート / 晴天 / 曇天 / 蛍光灯 / 白熱灯
  • EV値:±2.0 (0.3EV step)
  • 言語設定:日本語 / 英語
  • 静止画解像度:3M(2048x1536)、1M(1280x1024)、VGA(640x480)
  • 動画解像度:640x480、320x240
  • 電源:内蔵リチウムバッテリー(充電時間:約90分)
  • 本体サイズ:W66xH43xD20(mm)※突起物を除く
  • 質量:33g


パッケージ

相変わらず気合の入ったパッケージです。マットな質感の紙製のウィンドウパッケージになっています。液晶画面付きであることをしっかりアピール。



セット内容

カメラ本体の他に、モノクロ一枚刷りの取扱説明書、USBケーブル、ハンドストラップが付属します。



ボディ外観

正面から。レンズと左下にマイクの穴があります。AMPELのようなマグネットマウントはありません。Litのロゴが良いですね。これも「ラ○カ」を意識したデザイン?「BONZART」のロゴが配されたペンタ部分には特に何も仕込まれていません。


背面には1.44インチのTFT液晶。この価格帯での液晶搭載に拍手!操作系は左右+OKボタンと独立した上下ボタンというちょっと特殊なレイアウト。


左側面は何もなし。右側面の下端にストラップホール。


上面。ペンタ部分を挟むように左側が操作確認LED(赤)、右側が充電確認LED(青)。その横に電源ボタンとシャッターボタンが並びます。


底面。樹脂製の三脚穴、USBポート、microSDカードスロットが並びます。小さいながらに三脚穴があるのはポイント高いです。ご参考までに「TF CARD」はTransFlashカードのこと。この表記は珍しいかも。


付属のハンドストラップを付けると、こんな感じになります。


MicroSDカードは少しはみ出します。プッシュロック方式なので、取り出しやすいように配慮されているのでしょうか。


余談ですが充電確認用のLED(青)がめっちゃ明るいです(笑)。



モニタ表示内容

表示内容は全体的にAMPELを踏襲しているようです。
左:起動時に表示される、お馴染みの「BONZART」ロゴ。
右:静止画撮影画面。左ボタンでセルフタイマー、右ボタンで露出補正、上下ボタンでデジタルズームが可能です。


左:静止画撮影用メニュー。画素数、画質、測光方式、ホワイトバランス、露出補正、シャッターモード(セルフタイマー、連写)、カラー効果の設定が可能。
右:カラー効果の設定メニュー。ノーマル、白黒、セピア、ネガ、赤、グリーン、青から選択可能。


左:本体設定メニュー。操作音、電源周波数、パワーセーブ、表示言語(日英)、USB(ストレージ、Webカム)、フォーマット、初期化設定が可能。
右:動画撮影画面。左ボタンで記録サイズ(640、320)、上下ボタンでデジタルズームが可能。右ボタンは機能せず。ここはフレームレートあたりを割り当ててくれれば嬉しかった。


左:動画撮影用メニュー。動画サイズ、フレームレート(30fps/15fps)、測光方式、ホワイトバランスの設定が可能。なぜかカラー効果が表示されませんが、静止画モードで設定したカラー効果が引き継がれるのでモノクロ動画やネガ動画などの撮影も可能です。
右:再生モードではサムネイル表示も可能。Vマークが付いているのは動画です。尚、動画再生時には音声は出力されません。


左:再生用メニュー。保護、消去、スライドショウ、回転、サイズ変更、ボイスメモの設定が可能。
右:電源OFF時に表示されるByeBye画面。こちらもお馴染みですね。



作例

カラー効果を切替えながら、屋内で撮影。カラー効果以外の設定は全てデフォルトです。
先ずはノーマルモード。



白黒モード。


セピアモード。


ネガモード。


赤。フィルターを掛けたみたいに、元の色が少し残ります。


グリーン。こちらも同様。


最後に青。



まとめ

サイズ比較用にVQ1015R2と並べて撮影。Litのサイズ感がお分かりいただけるかと。
EXIF情報を見ると、どうやら「FUUVI PICK」あたりとエンジンは同じみたいです。が、やはり液晶画面搭載のおかげで使い勝手は格段に良くなっています。撮像素子についても堂々とネイティブ30万画素と明かしている点が好印象。ソフトウェアによる画素補間なのを隠して「200万画素」「300万画素」のように表記しているトイデジカメも多く存在しますから。



Litの液晶モニタはほぼ正方形に近いのですが、撮影される静止画データはアスペクト比4:5だったりします。このため、液晶モニタ上では左右が切られた状態で表示されるので、撮影データの両端に思わぬものが写り込んだりすることもあります。写り自体も正直いって30万画素なりではあります。

・・・が、全ては3千円を切る低価格で許してしまえる気分になるので不思議です(笑)。これが1万円近くしたら小言を言いたくなるところでしょうけど。絶妙な価格設定ですね。むしろ、この価格で音声付きの動画が撮れて、カラー効果も搭載して、外部記録メディアにも対応というのは、かなり頑張っていると思います。

以前はトイデジカメ業界を牽引していたビスタクエストやエグゼモードがすっかり元気を無くしてしまった(或いは撤退してしまった)昨今、グローバルDC社の「BONZART」シリーズには心の底からエールを送りたいです。第一弾のAMPEL、第二弾のLitと続けてグッとくるトイデジカメがリリースされていますので、今後の展開にもおのずと期待を寄せてしまいます。


昨年(2011年)の6月末に「シンガポール発のトイデジカメ minimo-x レビュー」をアップしましたが、いつの間にかファームウェアが更新されたことに気付きましたので、今回は同機種の新ファームウェア版をレビューします。機能面での差分を中心に記述しますので、基本的な機能や仕様については昨年6月末のレビュー記事を参照してください。



仕様変更内容

実機を触ってみて気付いた変更点を以下に示します。
  • Windows(98SE/ME/2000/XP/7)に加え、Mac(OS10.3以降)でも撮影データの確認が可能になりました。
  • 動画撮影時に音声が記録されなくなってしまいました(仕様変更とのこと)。
  • 液晶モニタの表示内容が若干変わりました、
  • 写りが変わったようです(主観ではコントラストが高くなり、やや暗めになったような?)

2点目が痛いですね。もともと記録できていた音声を、なぜ記録できなくしてしまったのか…。4点目はあくまでも個人的主観によるものです。人によって好みは色々だと思いますが、私は新ファーム版の写りの方がいかにもトイデジカメ的で好きかなぁ(ちょっと狙った感もありますが)。

新旧モニタ表示内容の比較

左が新ファーム、右が旧ファームです。先ずは静止画撮影時の表示内容から。画面上部のバッテリー表示とカメラアイコンが変わりました。左下のダブルエクスポージャー(二重露光撮影)の表示は新ファームでは一枚目は「I」、二枚目は「II」と変化します。撮影可能枚数の表示桁数が減った代わりに、文字が大きく見易くなりました。


続いて動画撮影時の画面。新ファーム版では撮影を始めると電池表示が消えて、代わりに経過時間が大きめな文字で表示されるようになりました。小さな画面でもなるべく数字を大きく表示できるように、全体的にレイアウトが調整された印象です。


最後に再生画面。新ファーム版では記録画素数の表示がなくなりました。ここは無くさなくても表示スペース的には行けたんじゃないかと思いますが、画像の表示面積を優先したんでしょうか。


室内撮影結果の比較

手元に旧ファームウェア版が残っておらず同条件での撮影ができないため、一概には言えないのですが、新ファームウェア版は旧ファームウェア版と比べて、かなり写りが暗く色がくすんだ感じがします。ただし屋外で撮った写真ではだいぶ印象が違います。



下は昨年、旧ファームウェア版で撮影したもの。


まとめ

新ファームウェアのメリットはMac対応ということになるのでしょうが、普段から撮影データの確認をメモリカードリーダ経由で行っている人にはあまり関係ないと思います。動画の音声が記録されない点についても、「サイレントの方がレトロっぽくて良い」という人もいらっしゃるようなので、必ずしもデメリットとは言い切れないのかも。これから購入される際に、もしも新ファームウェア版と旧ファームウェア版を選択できるようでしたら、ここらの違いと写りの違いの好みで選ばれるのが良いのではないかと思います。

本来ならば、こういったファームウェア更新は、カメラ側のアップデート機能で対応してくれると嬉しいんですけどね。残念ながらトイデジカメではきちんと更新ファームウェアの配信まで対応してくれる機種というのは、極々少数派というのが現実です。




デジタルカメラ、トイデジカメ、コンピューター周辺機器や雑貨関連などの卸売りや直売を行う流通会社、株式会社GLOBAL・DCから、今年(2012年)の7月11日に発売された、二眼レフスタイルのトイデジカメ、「BONZART AMPEL」の本体レビューです。「AMPEL」(アンペル)は、同社が手がける「BONZART」(ボンザート)ブランドのトイデジカメの第一弾で、希望小売価格は1万4,700円(税込)。



基本スペック

  • 撮像素子:500万画素 CMOSセンサー 1/3.2インチ×2
  • 液晶モニター:2インチTFT LCD 4:3、解像度:960×240ドット
  • レンズ:F2.8 , f=9mm , 0.5m ~ ∞, スタンダードレンズ/チルトレンズ切り替え
  • ズーム:デジタルズーム4倍
  • マウント:マグネットマウントリング
  • フォーカス:固定焦点
  • 静止画解像度:2592×1944、2048×1536、1024×768、640×480
  • 動画解像度:1280×720(HD)、720×480、640×480、320(320×240)、音声あり
  • カラーモード:STANDARD / VIVID /B&WH(白黒)/ SEPIA / REFRESHING
  • 記録メディア:SD/SDHC 最大32GB
  • 電源:単3電池×3本
  • 外形寸法:約(W)64.86mm×(H)101.88mm×(D)61.15mm
  • 質量:約145g (本体のみ) / 約215g(電池を入れた場合)



パッケージ

ボディのデザインと同様、黒ベースに赤と緑のアクセントが入った紙製のパッケージです。カメラ部分の印刷だけ光沢があったりして、トイデジカメのパッケージらしからぬ高級感があるのです。


セット内容

カメ本体の他に、モノクロ一枚刷りの取扱説明書、保証書、USBケーブルと・・・


二眼レフのカメラには欠かせない、ネックストラップが付属します。肩から斜めに掛けることもできる程度の、十分な長さがあります。



ボディ外観

正面には特徴的な二つのレンズが並びます。赤の縁取りはノーマルレンズ、緑の縁取りはチルトレンズ。これらはLENSボタンで切替が可能で、チルトレンズを使うと所謂「ミニチュア風写真」を撮ることが出来ます。シャッターボタンと動画撮影用のマイクも正面に並びます。背面は電源ボタン、上下ボタン、決定ボタン、メニューボタン、LEDインジケータ、電池ボックスが並びます。


左側面は何もなし。右側面にはモード切替ダイアル(動画、静止画、再生)と、エフェクト切替ダイアルが並びます。このダイアル式のエフェクト切替が斬新で、STANDARD、VIVID、B&W(白黒)、SEPIA、REFRESHINGの5種類の色効果を、撮影中に即座に切り替えることが出来るのです。メニュー操作の手間が不要で非常に快適!動画撮影の最中にもガチャガチャと切り替えることができる優れものです。


上面はファインダーカバー、底面にはUSB+メモリカードスロットと、金属製の三脚穴があります。



ファインダーカバー

上面のレバーをスライドさせると、折りたたみ式のファインダーカバーを展開することができます。「二眼レフスタイル」ということで、ファインダー(というか液晶モニタ)を上面から覗き込む撮影スタイルを採っているわけです。この、トイデジカメで上から覗き込む感覚というのはかなり新鮮。また、カバーの開閉のパカパカ感が楽しくて、ついつい繰り返してしまいます(笑)。




各部アップ

底面のUSBポートとSDカードスロットはラバー製のカバーに覆われています。


背面の電池カバーを開けた様子。電源は単三電池3本です。やっぱり乾電池で使えるトイデジカメって良いですね。長く付き合えそうです。



モニタ表示内容

左:電源ON時に表示される起動画面。メニュー設定でOFFにすることも可能。
右:LENSボタンでノーマルレンズを選択した際の表示。静止画撮影モードの画面です。


左:同様にチルトレンズ選択時の表示。カメラアイコンが選択に応じて色が変わるのが分かりやすいのです。
右:動画撮影モードの画面。撮影可能時間が表示されます。


左:再生モードの画面。
右:静止画撮影メニュー。解像度、アスペクト比(4:3、1:1)、シャープネス、測光方式、ホワイトバランス、露出補正、セルフタイマー+連写、日付スタンプの設定が可能。


左:動画撮影メニュー。解像度、フレームレート、測光方式、ホワイトバランスの設定が可能。解像度HDはソフトウェア補間となり、フレームレートは19fps固定となるようです。HD以外の設定では15fpsと30fpsの切替が可能です。
右:本体設定メニュー。操作音、電源周波数、オートパワーオフ、日付、表示言語(日英)、USB(ストレージ、webカム)、起動画面ON/OFF、フォーマット、設定初期化といった設定が可能です。
操作音の設定には一癖あるようで、音量(0~3)を0に設定すると基本的に動画撮影時の音声がOFFになるようです。が、0に設定した場合でも時々(恐らく起動後の最初の動画撮影時)には音声が撮れてしまうようで混乱を招きます。そもそも表示は「操作音の設定」メニューなのに、動画の録音レベルがが変わってしまう点がややこしいです。ここらは今後のファームウェアアップデートでの改善されるかも知れませんね。大いに期待したいところです。


左:再生メニュー。保護、削除、スライドショー、回転、サイズ変更、ボイスメモの設定が可能。
右:電源OFF時の表示。こちらはOFFにすることはできないようです。この「ByeBye」には見覚えが・・・と思ったら、「YASHICA EZ F521」と同じですね。メニュー画面のデザインもそっくり。またもや親類発見かも?


作例

カラーモードを変えながら、ノーマルレンズで撮り比べ。設定はデフォルト。先ずはスタンダード。


ビビッド。かなり鮮やかな発色になります。


B&W(モノクロ)。


セピア。


リフレッシング。これは耳慣れないモードですね。青味がかったような、所謂「寒色系」の発色になるようです。


チルトレンズ、ビビッド、露出-1で撮影。露出はプラス側に転びがちな傾向があるので、アンダー側に設定しておくと良い感じ。なのですが、電源ONにするたびに毎回設定し直す必要があります。ここは記憶しておいて欲しいなぁ。(ちらっちらっ)


ノーマルレンズ、ビビッド、露出-1、アスペクト比1:1で撮影。アスペクト比を1:1に設定した場合は、撮影時には4:3表示、再生時には1:1で記録された画像を4:3に引き伸ばした状態で表示されます。うっかり1:1に設定したままなのを忘れていて、両端が切れた写真を量産してしまうことも。出来れば1:1表示に対応して欲しいなぁ。(ちらっちらっ)



まとめ

色々書きましたが、二種類のレンズの切り替えや、色効果のダイアル操作、上面から覗き込む撮影スタイルなど、弄ることが楽しい+撮影する行為自体が楽しいトイデジカメです。各種スマホ系のカメラアプリが台頭する昨今、このようなボディのデザインの面白さや、触ることの楽しさに重きを置いたトイデジカメというアプローチは一つの答えではないかと。先日発表された第二弾の「BONZART Lit」も、"触ってみたくなるトイデジカメ"という点で共通しており、グローバルDCさんの企画チームとしては、恐らくここらを重視されているのではないかと想像します。「BONZART」ブランドで今後、どのような製品が展開されていくのか、非常に楽しみです。

というわけで今回はこの辺で。今後こちらのカテゴリに、コンバージョンレンズを使った作例や、動画の作例なども随時追加していく予定ですので、どうぞお楽しみに。


恒例のトイデジカメレビューです。今回ご紹介するトイデジカメは「Polaroid E10」。ポラロイドブランドの海外モデルのトイデジカメなのですが、その実態はこちらの記事にも書いたとおり、見た目は「AGFA sensor 505-D」、中身は「YASHICA EZ F521」、銘はポラロイドという、なんとも節操の無いトイデジカメだったりするのです(笑)。

基本スペック

  • 撮像素子:500万画素 CMOSセンサー
  • スーム:デジタル4倍
  • ディスプレイ:2.4インチLCD
  • 外部メモリ:SD/SDHCメモリカード(16GBまで対応)
  • 動画撮影(音声あり)/LEDライト/セルフタイマー
  • 電源:単4形乾電池×2
  • 外形寸法:W95×D22×H58(mm)
  • 重量:約85g


パッケージ

意外にキチンとした紙製のパッケージです。写真がちょっと怖いのを除けば、本当にキチンとしてます。


裏面には各国語で簡単なスペックの説明が並んでいますが、日本語はありません。


セット内容

カメラ本体の他に、説明書(モノクロ一枚刷り)、CD-ROM、USBケーブルが付属します。私が購入した店では簡単な日本語の説明書も付けてくれました。まぁ、英語表示にしておけば操作で詰まることはないと思います。


ボディ外観

先述の通りAGFAのトイデジカメ「sensor 505-D」とそっくりなボディです。


背面は液晶画面と再生ボタン、方向ボタン、メニューボタン。


左側面にUSBポート、右側面にストラップホール。ストラップは付属しません。


本体上面には電源ボタン、モード切替ボタン(静止画/動画/再生)、シャッターボタン。背面に専用の再生ボタンがあるのに、モード切替ボタンでもいちいち再生モードに飛ぶのが地味にストレス。


底面には樹脂製の三脚穴。


本体正面のLEDライト(フラッシュではありません)を点灯。背面の方向ボタン右で、ON/OFFを切替えます。青白い光だし、あまり遠くまで届かない感じなので、実用性に欠けるかも。暗がりで手元を照らすのには使える、というレベル。


画面表示内容

左:起動時に表示されるタイトル画面。
右:静止画撮影画面。


左:静止画メニュー。解像度、画質、測光方式、WB、露出、連写、色効果、日付スタンプの設定が可能。
右:動画メニュー。解像度、フレームレート、測光方式、WBの設定が可能。動画撮影時には色効果は使えません。


左:設定メニュー。プレビュー時間、照明周波数、節電、日付、言語(日本語非対応)、USBカメラモード、フォーマット、設定リセットといった項目が並びます。
右:電源OFF時に表示される画面。クールです。カッコいいです。


AGFA sensor 505-Dと比較

折角なので並べてみました。505-Dのフラッシュ部分が、E10ではLEDライトに変更されています。レンズ周りの刻印も違いますね。


505-Dの操作レバーは、E10では方向ボタンに変更されました。写真では分かり難いですが、LEDインジケータの位置も変更されています。


側面のUSBポートは、E10ではより一般的な形状のミニ端子になりました。


上面。505-Dは真っ赤なボタンがカッコいいですが、「5MEGAPIXEL」がいただけません。メガドライブの「16BIT」みたい。(あ、分かる人だけ分かってくれれば。)


作例

こちらに順次アップしていく予定ですのでお楽しみに。

まとめ

このトイデジカメは、先述の通り中身はほぼ「YASHICA EZ F521」と同等品です。なので、撮影時に選択可能な色効果は白黒/セピア/ネガ/赤/緑/青に限定され、撮影後の再生モードではこれに加えて2値化/夕暮れ/暖色/寒色/コントラストを設定することができる、という点も同じです。



最初の印象では撮影時に全ての色効果が選択できないことに不満を感じますが、実際に使い込んでみると、とりあえずノーマルで撮影した後で、複数の色効果を掛け合わせたり、同じ効果を何重にも掛けたりという使い方が増えてきます。これに慣れてしまうと、他のトイデジカメにもこの機能が欲しくなってきたり。

エグゼモード社がトイデジ事業から撤退してしまった昨今、「AGFA sensor 505-D」も「YASHICA EZ F521」も入手し難くなっていますので、このような形で復活?を遂げてくれたのは喜ばしいことだと思います。


2012年09月02日 20時08分
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第656回

ケンコー・トキナー Kenko DSC mini レビュー

カテゴリ● カメラ本体レビュー
写真・光学製品などの製造・輸入を手がけるケンコー・トキナー社のトイデジカメ、「DSC mini」のレビューです。クラシックカメラ風デザインの、超小型のトイデジカメなのです。ボディカラーは今回レビューするブラウンの他に、ブラック、グリーン、オレンジ、パープル、ホワイトを加えた全6色となっています。

静止画に加えて音声付きのムービーも撮影可能。カメラ背面にはマグネットを内蔵しており、冷蔵庫などにもくっつきます。

基本スペック

パッケージ裏のスペック表より。




パッケージ

トイデジカメではお馴染みの、外周切開型のブリスターパックです。

セット内容

トイデジカメ本体の他に、両吊りタイプのネックストラップ、USBケーブル、モノクロ一枚刷りの取説(日本語)が付属します。


ボディ外観

正面から。光学ファインダーにマイク穴とレンズが並びます。このファインダーは透明な樹脂製で、覗いてみても像がグニャグニャに歪んでしまっている困りモノ。レンズ外枠部分には思わせぶりなギザギザがありますが、しっかりと固定されており回転するわけではありません。


背面。小さな穴はLEDインジケーター。静止画=赤、動画=青、そしてなぜか説明書に書かれていませんが、赤青同時点灯でボイスレコーダモードになっているみたいです。


左側面にUSBポート、右側面にMicroSDカードスロット。


上面。モードボタン、電源ボタンを兼ねたシャッターボタンが並びます。


底面にはなにもなし。


作例

こちらにアップ済みですのでご覧下さい。
Kenko DSC mini で夏の空
Kenko DSC mini で電波塔


まとめ

先日レビューした「Eazzzy Rotatory Camera」と、静止画のExif情報のコメント「GP Ender」が共通しており、基本スペックや静止画や動画の写りも良く似ていることから、両者は恐らく同一のエンジンで作られたトイデジカメではないかと思います。カラーモードで遊びたい人は「Eazzzy Rotatory Camera」、オマケのネックストラップが欲しい人は「DSC mini」をどうぞ。



また、ボディのレイアウトやLEDインジケータ表示、何よりあのグニャグニャなファインダーから、どうも「FS-MD200」とも、遠からぬ因縁があるように思われます。「FS-MD200」が「CHOBi CAM」のOEMであることや発売時期から想像するに、「ちょビッカム・クラシック」あたりが同等品なのかも。違いはマグネットレンズ用のマウントの有無程度かな?

あくまでも私の個人的な想像ですが。





2012年08月17日 02時00分
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第645回

真四角トイデジカメ Eazzzy Rotatory Camera レビュー

カテゴリ● カメラ本体レビュー 関連タグ● 色効果
NeinGrenze 5000Tでおなじみの輸入カメラ、トイデジカメ専門店「プレミアムギア」さんが販売しているトイデジカメ「Eazzzy Rotatory Camera」のレビューです。真四角な小型軽量ボディに4種類のカラーモードを搭載したトイデジカメなのです。尚、ボディカラーは今回ご紹介するブルーのほかにイエローとピンクがあります。


基本スペック

  • 撮像素子:130万画素 CMOSセンサー
  • 外部メモリ:SD/SDHCメモリカード(32GBまで対応)
  • 静止画解像度:1280×1024px
  • 動画解像度:720×480px/30fps/音声あり
  • 電源:内蔵リチウムイオン電池
  • 外形寸法:W50×D17×H50(mm)
  • 重量:約26g


パッケージ

マットな質感の紙製のパッケージです。このトイデジカメのキャラクター(?)的に、ブリスターパックで来るだろうと思っていただけに意外です。


裏面には英語で操作説明が書かれています。


セット内容

トイデジカメ本体の他に取扱説明書(モノクロ一枚刷り、中国語、英語)、USBケーブル。そしてこのクラスのトイデジカメとしては珍しく、ACアダプターが付属しています。尚、プレミアムギアで購入すると日本語で書かれた「真四角トイデジ簡単マニュアル」も送ってきてくれます。


カメラ外観

正面。レンズの左上はLEDインジケータ。レンズのリングは一瞬、マグネットレンズのマウントになっているのかと思い試してみましたが、残念ながら磁石はくっつきませんでした。


背面。何もありません。すっきりしたもんです。


左側面。USBポート、カラーモードの切替えボタン、マイクロSDカードのスロットが並びます。


右側面はグリップのみ。


上面。スライド式の電源スイッチとシャッターボタンが並びます。


底面。説明書には明記されていませんが、小さな穴は恐らくマイクっぽいです。リセットボタンではなさそう(そーっとピンを差し込んで押してみましたが、手ごたえがなかったので)。


回転式ファインダー

特徴的なのが回転式のファインダー。本体の外周からクルリと展開します。


大方のみなさんのご想像どおり、過信は禁物。トイデジカメのファインダーなんて飾りです(笑)。でもこれ、クリンクリンと弄っているのが何だか楽しいのです。


LEDインジケータ

本体側面のカラーモードボタンを押すたびに赤(ノーマル)、黄(セピア)、青(モノクロ)、緑(ネガ反転)が切り替わります。静止画と動画はシャッターボタンの長押しで切替えます。動画撮影時にはLEDが点滅します。電源ON時の全色点灯のデモンストレーションがなかなか綺麗だったりします。


室内作例

左上から標準、セピア、モノクロ、ビビッドです。画像クリックで長辺500pxの画像が別窓に表示されます。ファインダー中心に被写体を収めるのが難しいため、若干トリミングしています。



最後に

ボディの造りに関しては高級感こそありませんが、すぐに壊れてしまいそうな脆さも感じません。が、小型軽量なカメラだけにストラップホールが欲しかったところ。また、LED表示自体は難解では無いのですが、カメラ正面に付いているのが難点です。撮影中に確認できないんですよね。シャッターボタンを押してもビープ音が鳴らず、撮影枚数も確認できない機種なので、きちんと撮れているのか少し不安になります。

・・・とここまで書いて「FUUVI Pick」のレビューでも同じことを書いたのを思い出しました。そういえば「Eazzzy USB Camera」っていう「FUUVI Pick」のOEMが売られていますね。
今回はPickの時みたいに短期間で壊れてしまうことがありませんように・・・(-人-)


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不肖写真サイト"Stroller"を数年ぶりに再開いたしました。セカンドシーズン突入です。少数精鋭の選りすぐりの写真とはいきませんが、右のポッケにトイデジカメ、左のポッケに乾電池をつめこんで、何てことない日常の中でも気軽に撮影を楽しみながら、ゆったりまったりと続けていきます。(FOX)